こんにちは、ソラオト英語担当の奥野です。
少し前に紹介した東洋経済の「食える子を育てる」の記事の中で、日々英語や英会話のレッスンをしている立場から、触れなければいけない記事があると思っていました。それは、
「子ども英語めぐる大論争」
の記事です。
英語が2020年度に導入される新しい小学生の学習指導要領の中で正式な教科となり、「評価の対象」となることが、子どもの英語学習の論争に拍車をかけているのは間違いないでしょう。また現在の私立中学では、英検受験を奨励する動きが強まっています。現在の中学生が大学受験をするころには大学入試センター試験も代わり、新たな試験が実施されます。
そういう状況の中、うちの子は英語教育を小学生くらいから受けなくてもいいやと割り切れる家庭がどのくらいあるのか、という話で記事は始まります。
そして「幼児期の英語学習はとても吸収力が高い」と言われていることに対して議論が展開されています。そうした中に、母語(日本語)の習得のほうが先ではないか?母語を習得してからでも遅くはない、むしろ幼児期の学習で英語嫌いを生むのでは?などなど、様々な議論があります。
詳細は読んでいただくのが一番だと思いますので、この記事を見て思った、わたしの英語学習に対する意見を書きたいと思います。
しかし、教育についてお話をすると、自分の経験に基づく話になりがちです。「僕の頃はこうだった」とか、「あの先生との出会いが良かった悪かった」とか。ですので、逆にひとつの経験談という風に思って頂きながら、一般化するつもりはないということを理解して読んで頂けたらと思います。
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まず、私が初めて英語と触れたのは、小学校2〜3年生の頃によく観ていた、日テレのズームイン朝のいちコーナーだった「ウィッキーさんのワンポイント英会話」でした(笑)。朝の通りすがりのサラリーマン何人かに声を掛けて、その日の英語フレーズを使っていきなり話しかける5分くらいのコーナーです。野球のコーナーを毎日観ていた僕はその惰性で毎日ウィッキーさんの英会話を観ていました。
そんな折、近所にできたばかりの個人塾の先生が自宅に生徒勧誘で来ました。その時に「ライオンって英語で言うとなんでしょう?」とか「バスは英語でなんていうと思う?」とか質問され、「英語でもライオンだしバスなんだよ。既に知っている言葉はいっぱいあるんだよ。」と言われたのを今でもハッキリ覚えています。
それでなんだかできそうだし面白そうと思い、通うようになりました。それが小学5年生の頃です。その塾は今思うと不思議な塾で、どういう訳か田舎の住宅地にあるのにも関わらず、外国人の先生が何人も在籍していました(少し怪しい気もしますが…)。オーストラリア、アメリカ、ハワイなどなど。黒人、白人、など人種もめちゃくちゃでした。その頃、何かを習うというよりも、そういう外国人の先生や日本人の先生と遊んでいるという感じでした。今でも覚えているフレーズは、
“May I come in?” 「入ってもいい?」
と
“I would like to …” 「〜〜したい。」
です。教室に入るときには必ず”May I come in?”と言って、”Come in!”と言われてから入るという約束事がありました。
“I would like to…”
は、その後ろにいろんな動詞や場所やモノを繋げて、とにかく何回も繰り返し発声して練習したのを覚えています。無論、wouldって何なのか、などの説明はなく、ひたすらこう言えば、「〜〜したい」と言うことができる、という程度です。
その頃はタマに近所のスーパーに外国人の先生を連れて行ってあげたりして「おれは外国人と友だちなんだぜ」というのを周りに見せ、特権のような優越感に浸っていたような気がします。田舎なのでとにかく外国人の先生と一緒にいると目立つんです(笑)。で、ウィッキーさんの英会話で培った適当なフレーズを外国人の先生にぶつけてみたりして、楽しんでいました。
話が長くなるので、2回に分けようかと思います(笑)。続きをお楽しみに!
科目: 英語・数学