「食える子」を育てる?その3

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こんにちは、ソラオト英語担当の奥野です。

東洋経済の「食える子」を育てるという特集記事のお話の第3回目ですね。

続いて「変貌する読み・書き・そろばん」と題したコーナーです。

「自ら考え、まだない道を切り開く能力はどのような教育で育めるのか?」

をクエスチョンに、3つの学び場が紹介されています。前回もちらっと出てきた、藤原氏の奈良市立一条高校のよのなか科、AO義塾、デルタスタジオが紹介されています。

よのなか科のキーワードは、「正解が一つではない問題を大人と議論」ということで、地域を巻き込みながら、全ての生徒がスマホを使い能動的に授業に参加しているそうです。またその方法は、アクティブラーニングの手本と言っていいそうです。

AO義塾は、「進路をめぐって生徒と講師が対話を重ねて方向性を定める」というものらしいです。米国の名門大学では、学業成績だけではなく、学びの意欲や過去の学内外活動での受賞履歴なども審査対象だそうで、日本の高校で万全と通っていたのでは合格は難しいそうです。役割はコミュニティーを与えることだそうです。

デルタスタジオは、「小学生の夢に点火」ということで、小学生の段階からなるべく早く自分の興味や志に気付けるように、ビジネスや科学芸術など様々な分野の体験を通し、興味と才能を引き出す活動をするそうです。

どれも聞いたことがあるような内容で、しかもソラオトも課題解決型の授業を通じて、似たようなことを発言してきました。

でも少しずつ違いも感じました。

ソラオトは、決してエリートを育てたいということではなく、ごく一般の中高生を対象にこれまで活動してきました。小学生は一般に全て習い事の一貫です。しかし中学生となると途端に受験の道に引き込まれます。我々はこの思春期の大切な時期に詰め込み型の学習ではないものがもう少しあってもよいのではないかと考え、あえて中学生~高校生を対象に活動しています。もっと言えば、勉強が苦手な人たちに、学校の勉強だけでなく、他にも楽しい学び方があるよ、ということを提案してきました。またパソコンを使いはしますが、無料のソフトを使ったり、動画を利用したり、お金をなるべく掛けずに学ぶたくましさも示してきました。

アクティブラーニングの大切さも日々勉強しながらではありますが、対話を大切にしながらひとりひとりに丁寧に対応してきました。しかし大切なのは、キーワードとしての「アクティブラーニング」や「ビジコン」や「スマホ・タブレット」などの派手さというよりも、本当の学びは、もっと「地味なもの」と考えています。我々は大学で非常勤講師として授業をしていますが、そこでもアクティブラーニングに少しずつではありますが、挑戦しています。

ITの道具を使うことで、取り組みやすいということは確かにあると思いますが、ソラオトがいつもお話している、

「計画」→ 「実践」→ 「考える」→ 「学ぶ」の学びのサイクルは、

紙とえんぴつの世界です。その中で、もしIT機器が役に立つのであれば使うというスタンスです。ソラオトの個別指導も、この考えで行っています。学びの本質は、実はもっと地味で、コツコツと自分で考えること、そのお手伝いをソラオトは親身になってさせて頂いている、と日々思っています。

ソラオトの個別指導
科目: 英語・数学
月額: 15,000~ (1教科, 1回80分, 月4回の場合)
☆科目、授業回数などご希望があれば臨機応変に対応します
自習スペース: 1日最大500円で利用可能
tel: 03-6453-4545